こんにちは!人気のアロマクラフトの一つに、石けんづくりがあります。先日も、当スクールの2名の卒業生様にお手伝いいただいて、50名様の講座で石けんづくりをさせていただきました。

実は、身体を洗ったり洗濯をしたりするのに、石けんのみが完璧に良いというわけではないのですが、場面に合わせて石けんを上手に取り入れることで、SDGs(持続可能な開発目標)につながるのは確かです。
今日は、化学的な視点も交えて石けんの良さを解説していきたいと思います!
1. 知っておきたい!石けんと合成界面活性剤の正体
さて、手や体を洗うものとして、石けんの他に合成洗剤に分類されるものもあるのですが、今、お使いのもはどっちなのか考えたことはありますでしょうか?
🧼基本的に、固形のものは石けんです。一部、合成洗剤の成分を添加して、泡立ちを良くしている商品もあります。
🧴液体のものの多くは合成洗剤です。しかし、種類は少ないですが、液体でも石けん成分100%の商品は、売られています。
まずは、両者が「汚れを落とす仕組み」から見ていきましょう。
| 項目 | 石けん(純石けん) | 合成洗剤 |
| 主な原料 | 天然の油脂(植物油・動物性脂肪)とアルカリ剤 | 石油(または天然油脂)を原料とする合成化学物質 |
| 主成分 | 脂肪酸ナトリウム / 脂肪酸カリウム | 合成界面活性剤(アルキル硫酸エステル塩など多数) |
| 分解性 | 比較的早く水と二酸化炭素に分解されやすい | 種類によっては自然界での分解に時間がかかるものがある |
合成洗剤のメリットも認めます
合成洗剤は、冷たい水でも泡立ちやすく、高い洗浄力を持ち、長期間品質が安定しているため、現代の大量生産・大量消費社会において非常に利便性が高い製品です。特に衣類のひどい汚れを落とす際には、その力は不可欠と言えます。

それでも石けんに注目する理由
しかし、その高い利便性の裏側で、私たちは環境負荷や肌への影響について考える機会を失ってきました。ここで、天然由来の石けんのメリットが際立ってきます。

2. 【SDGs視点】石けんを選ぶことが未来につながる3つの理由
私たちが手作り石けんを推奨するのは、そのサステナブルな性質にあります。
理由①:環境負荷が低い「一次分解性」(SDGs目標12)
合成洗剤の合成界面活性剤の中には、自然界で完全に分解されるまでに時間がかかるものがあり、これが水環境に負荷をかける一因となります。
一方、石けんの主成分は、使用後、比較的速やかに水と二酸化炭素に分解されます(これを「一次分解性が良い」と呼びます)。
専門的な話を少しすると、石けん成分は水中のカルシウムやマグネシウムと結合し、「石けんカス」という物質に変わります。これは水に溶けにくいですが、微生物が分解しやすい状態であり、環境への影響が少ないと考えられています。
ポイント: どちらも完全に無害ではありませんが、自然界への優しさという点では、石けんに分があると言えます。これが「つくる責任、つかう責任」を果たす第一歩です。
理由②:プラスチックフリーと使い切りで資源を大切に(SDGs目標12・14)
固形石けんは、紙や箱などのパッケージを選びやすく、プラスチックごみを削減しやすいという大きなメリットがあります。
そして、固形石けんは最後まで泡立てて使い切ることが可能です。ポンプ容器の底に残り、結局捨ててしまう液体洗剤と比べ、資源の無駄が少ないという点も、SDGs目標14「海の豊かさを守ろう」につながる重要なポイントです。
理由③:肌への天然保湿成分「グリセリン」が残る優しさ(SDGs目標3)
手作り石けんの最も魅力的な点は、肌への配慮です。
石けんは、油脂をアルカリ剤で分解・結合させる「鹸化(けんか)」という化学反応で作られますが、この反応中に天然の保湿成分「グリセリン」が生成されます。
市販の石けんでは、このグリセリンが抜き取られ、化粧品などに利用されることがありますが、手作り石けんはグリセリンをそのまま残します。これが、洗い上がりのしっとり感を生み出す秘密です。
ワークショップの魅力: 自分で原料を選んで作る、安心安全な石けんは、肌だけでなく、「作る」という心の充実感をもたらします。
3. まとめ:知識をもって「賢く」選択する
石けんと合成洗剤、どちらにもメリットはあります。
- 合成洗剤は、高い洗浄力と利便性で私たちを助けてくれます。
- 石けんは、環境負荷の低さと肌への優しさで、サステナブルな生活を支えてくれます。
大切なのは、「どちらの利点を、どこで、どのように活かすか」を自分で決めることです。
【今日からできる賢い選択】
- 使い分け: 酷い油汚れには強力な合成洗剤。手洗いや洗顔には肌と環境に優しい石けん。と、用途に応じて使い分ける。
- 成分確認: 買う前に裏面の成分表示を見て、「これはどんな原料かな?」と意識を向けてみる。
- 手作り体験: 自分で石けんの原料を選んで作ることで、天然成分の良さ、製品ができるまでの過程を深く理解する。
当教室のワークショップでは、単に石けんを作るだけでなく、「モノを選ぶ力」を養う機会を提供したいと考えています。
ぜひ、あなたの手で、肌にも地球にも優しい石けん作りに挑戦してみませんか?
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